土地を売買する際に、以前に測量した図面があるのに再度、測量が必要と言われることがありますが、なぜ、測量が必要になるのかを解説していきます。
再測量が必要な理由
境界標(杭)がなくなっている場合
図面上では、「杭がある」との記載になっているが現地には無い場合は、「境界標の復元」が必要です。
その際には、境界に接する所有者から復元する境界の「境界確認(同意)」を取得する必要があります。
そもそも正確性がない図面である場合
図面の素性が分からないものや境界間の長さ(辺長といいます)などの記載がないものなどが該当します。また、所有者間での同意確認が不明な図面(設計図面など)や古い図面(数十年以上前に作成された図面)など信憑性に乏しい場合も該当します。
資料や図面が不明瞭な場合は、「土地境界確定測量」を実施し、境界や面積を明確化することで解決することができます。
要望があり実施する場合
不動産業者や売主、買主からの要望(依頼)により、正確性のある図面がある場合でも測量を実施することもございます。
正確性の有無を確認する場合は、「簡易測量」をオススメいたします。低予算で実施することが可能で、調査結果から誤差(公差)が大きいと判断した場合は、「土地境界確定測量」へ移行という流れで行うことができます。
まとめ
資料(図面)の有無や正確性の担保などの判断は専門的な知見が必要になります。
迷った場合は、お近くの土地家屋調査士にご相談ください。
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