建物を新築した時に、隣接地との境界にブロックを積む場合があると思いますが、どうされてますでしょうか?
土地家屋調査士として、経験してきたことから次のパターンに大別されます。
●お互いに境界線から下がって、ブロックを積む。
地域に寄って異なりますが、私の住む石巻市では、おおむね1尺(30cm)程度の隙間を開けているケースが多く見受けられます。
雨水等を排出するための側溝の役目を果たていることもありますが、どうしても隙間があるため、ゴミなどがたまり易い傾向にあります。
続いては、
●境界の中心にブロックを積む。
ブロックが境界を兼ねている場合で、よく分譲地などで見受けられるパターンです。
お互いの所有者同意の元にブロックが積まれ、費用負担についても折半されることが多いように感じます。但し、代替わりや新たな所有者となった場合、ブロックの維持修繕の問題が発生する可能性がありますので、注意が必要です。(費用負担など)
最後に、
●境界ギリギリにブロックを積む。(一方または、お互いに)
境界に接するように、自分の敷地内にブロックを積み、そのブロックの隅が境界となります。(実際は、数ミリ~数センチほど離れ、小さな隙間が生まれます。)
境界も分かりやすく、隙間も最小限となりますが、自身の敷地内ブロックの費用は全負担となります。
時代の移り変わりによって、「パターン1→パターン2→パターン3」とブロックの積む位置に変化が見られます。
ですので、現在は「パターン3」が主流になっているようです。
敷地も最大限に有効活用できますし、ブロックも共有では無いので、自由に対応ができます。将来に問題を残さないように考えるとパターン3が、もっとも有効と感じています。
※極論を言いますと、そこに境界の明示があることが一番ですね。(境界標があることが重要)
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